南京虫?ダニ?

書こう、書こうと思いつつ、今頃になってしまいました。とっても痒くて大変だった事件。


あれは、昨年の11月末。サンクスギビングの後、恐怖の事件は起こりました。


最初はソファに無造作に置いてあった白いパーカーを着用した時。お腹のあたりが何となく痒い。見ると赤い発疹が一つ。「何だろ、これ」と気にも留めませんでした。


それから程なく、ひどいことが私に起こりました。起床する度に腕や足を見てびっくり。5-10個の発疹が点々とあります。発見した時はそんなに痒くないのに、数時間すると強烈な痒さに襲われます。もう、とにかく痒くて痒くてたまらないのです。抗ヒスタミンも軟膏も全然効きません。我慢できずかきむしるので、発疹はどんどん大きくそして赤くなり…気が狂いそうでした。勉強も仕事もまったく手につかない位、とにかく痒いのです。マジで、ショック死するかもと思いました。


約1週間、毎朝起きると新しい発疹を発見し続けました。合計で100箇所は咬まれたと思います。


自分なりにいろいろと調べてみると、まず思い当たったのが「ツメダニ」でした。どこの家にもいるらしいこのダニは、通常そんなに数は多くはなく、ヒトを咬むこともないそうです。でも、掃除を怠たったりすると、餌になる別種のダニが増え、ツメダニも増えるという仕組み。結果、人間をも刺してしまうらしいのです。11月頃は、以前より掃除の回数が減っていたので、「たぶんこれだろう」と思い、ツメダニ用の対策を行いました(=布団を丸洗いし、高温のアイロンをかけ、徹底的に掃除)。


それでも、毎朝、赤い発疹は増えています。なので、古い布団を処分して新しいものを購入しました。それでも、新しい発疹は増えるばかり。ただ、面白かったのは、刺されるのは肌を露出している部分だけ(でも、なぜか顔は刺されませんでした)。それまでは、Tシャツ、スカートで就寝していましたが、長袖、長ズボンに変えたところ、刺される場所に変化が起きました。最初は腕&ひざ下がターゲットでしたが、最後は耳のへり、手足の指先、首が標的となりました(これがまた痒いのなんの…涙)。


ツメダニでなければこの症状は何なのか…次に思い当たったのは、草むらに生息するダニ。11月末に友人宅を訪問した際にこのダニを連れ帰ったのか…?はたまた、ネズミや鳥の死体が近くにあって、それが侵入してきたのかと思いました。


症状の改善もないまま1週間が過ぎたので、遂に殺虫剤を撒くことに決めました。以前、獣医さんで購入したノミダニ撲滅用の強力スプレーです。ただこれを使うとなると、ちーこを避難させ、食器類はカバーをかけないといけません。スプレー後、数時間は家を空けないといけないのも悩みのタネでした。なのでずっと躊躇していたのです。


そして、kikiさんの奨めもあり、リーシングオフィスに事情を説明に行きました。日本人のお母さんを持つ女性スタッフは、私の発疹を見てもうびっくり!害虫業者がすぐに手配されました(費用はリーシングオフィス持ちです)。

こんな足、見せられたら驚きますよね~。実物はもっと強烈でした。
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首も、本当に痒くて、気持ち悪かったです。
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害虫駆除業者が来るまで2時間程の間に、ベッドを解体し、クローゼットの洋服を全部除去して、徹底的に洗濯乾燥させるように言い渡されました。


幸い友人宅が近かったので、ちーこを避難させてもらい、洋服をごみ袋に入れ替え、車でランドリーまで運び、えんえん洗濯を繰り返しました。真冬なのに汗だくです!


この業者が帰った後、念のため、ノミダニ用の強力スプレーも散布しました。後から考えると怖いことをしたと思いますが、この業者(=ネズミ退治に来たおじさんだと思う)、そんなに信用できるように見えなかったので。


自宅に戻ったのは午後10時。それからベッドマットレスにビニールカバーをかけ(アレルギー対策用の、マットレス全体を完全に覆うシーツのようなものが市販されています)、掃除機を延々かけ(普段なら30分で終わるのに、2時間以上かかりました)、ちーこを連れ戻したのは深夜。


友人の家で避難中の飼い主とちーこ。ごはんまでごちそうになりました。
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この業者はどうも南京虫(bed bug)の仕業ではないかと思っているようです。というのも、私が咬まれたのは決まって深夜、ベッドかソファで寝ている時であり、かゆみの出方が南京虫のようだというのです。同じビル内でも、もっと深刻なケースがあるという噂も。


幸いなことに、このトリートメント以降、まったく咬まれておりません。怪しい虫も実際に見たことはありません。マットレスにも血痕や南京虫の糞の後も全くありません。けれど、自宅に帰ること、夜ベッドで眠ることが恐怖になっていました。そのため、事件後2ヶ月位は完全防備で就寝していました(パーカー、ジャージ、靴下着用)。暗くなるとどこからともなく出てくると聞いたので、消灯せずに寝てました。これが本当につらかったんです(号泣)。



それ以降、フォローアップと称して、既に4度程南京虫撲滅トリートメントが実施され、私はその度に荷物とちーこを抱えて大移動です。彼らは、「あなたの部屋はとってもクリーンで、何の問題もないんだよ。でもよそから来ると困るからね。念のためにやってるんだよ。」と言います。私の部屋はきわめて普通の部屋なのに、それがクリーンだなんて、よそはどれだけ汚いのか…これまた恐怖です。


恐怖のトリートメント実施のお知らせ。
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6月の避難時。行ったりきたりする、私の声を聞きつけて、窓辺までやってきました。
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結局、何が起こったのか、詳しい説明もなく、誰が持ち込んだのか、何が原因だったのかわからないのですが、現在は問題なく過ごしています。


で、この事件から得た教訓。草むらには近づかない。旅行から帰る際は、スーツケースに何か異変がないかチェックする。害虫対策のスプレー(人間の肌に噴射するもの)を旅行時には持参し、スーツケースにもかけておく。ホテルに宿泊する際は、ベッドマットレスに何かおかしな虫がいないかチェックする(→kikiさん情報)。そして、ゴミ収集場付近に捨てられているソファやマットレスには近づかない、持ち帰らない!です。同じビル内で、これをやった住人がいるようで、先日のトリートメントは以前より大規模になっておりました。


そして、室内飼いの猫でも、フロントライン等の薬は常備しておくこと。私が痒みに襲われた後、たまたま冷蔵庫で眠っていたこの薬をちーこに処方しました。幸い、彼女は虫のターゲットにはならず、それだけはラッキーでした。



見えない虫、本当に怖いです。まだ、草むら怖いです。
Commented by kiki at 2009-08-12 00:14 x
この時期は、本当ーーーーーにお疲れさまでした!!
腕を見せてくれた時は、なに?なに?なんで?と驚いたけど、それ以降の駆除中、洗濯の量、帰宅してすぐにシャワー、消灯しないで寝ていた話はもう私の想像を遥かに超えた大変さだったから... これから先、虫&ぼや騒動が起きないよう、あきさんが落ち着いて生活出来ますように!と願ってます。 
Commented by nekoyama88 at 2009-08-12 07:57
★kikiさま、
ずっと応援してもらって本当に心強かったです。kikiさんに言われなければ、リーシングオフィスに言わずに、自分だけで処理していたと思います。でも、今はいらないものを大量に処分し、クリアーケースも常備しているため、避難はずいぶんと楽になりました(爆)。
「帰宅後すぐシャワー」って、そういえばやってました。今は時々しかやりません…油断しとります。虫&ぼや、もうこりごりです(涙)。自分で連れてこないように努めます!
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by nekoyama88 | 2009-08-10 11:28 | その他 | Comments(2)

アメリカコネチカット生まれの猫と日本で暮らす


by nekoyama88