ハッピーエンド

Fall Break初日の土曜日のことです。


統計ソフトと格闘し、ヘトヘトになりながらも、誰もいないキャンパスの紅葉を写真に撮りたくって、駐車場までの道をゆっくりと歩いていたら…


小型犬(ローレンスでは大型犬が多いので珍しい)、それも私好みのパグのような犬が、
リーシュを引きずりながら、一匹で歩いているではないですか。


日本ではたまに見る風景ですが、「アメリカで犬が一匹で散歩?」


ものすごく違和感を感じましたが、そのワンちゃん、まるで行き先を知っているかのように歩いていたのでそのまま通りすぎてしまいました。


そして2日後の火曜日の夕方4時。またしても統計ソフトと格闘し、腰痛を抱えながらトボトボとバス停までの道を歩いていると…


「迷子犬を探しています」という看板を発見しました。
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最初は通り過ぎたのですが、どこかでみたような気がして、看板の前に逆戻りしました。
字が小さくて見にくいので、写真に撮ってからズームアップして再度確認しました。
詳しくチェックすると、このパグとビーグルのミックス犬は土曜日の午前11時にダウンタウンのSouth Parkで行方不明になったとのこと。その1時間後に大学キャンパス内で目撃されたらしいのですが、その後の情報がないらしく、飼い主さん、困り果てていたご様子。


おーい、Libbyちゃーん、どこへ行ったんだーい。
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私実は偶然にもこの犬の写真を撮っていたのです。
紅葉の風景の中に小さくですが…写真右下の道路をトボトボと、カメラにお尻を向けて坂道を降りていくのが見えるでしょうか?
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ストリートの名前が良くわからなかったので、急いで帰宅し、地図とにらめっこしながら、飼い主さんにメールを送りました。土曜日の午後4時頃キャンパス内(W14th AveとJayHawk Blvdの交差点)でそれらしい犬が1匹で歩いているのを見たことを伝えました。「この犬はまるでどこに行くべきなのかわかって歩いているように見えました。保護しなくてごめんなさい。」というメッセージに写真を添付して送りました。


ここ数日朝夕は冷え込むので、このまま今日も見つからなければ最悪のことも起こりうると思いつつ、眠りました。


翌朝、おそるおそるメールアカウントを開けてみると…


飼い主(奥さん)からのお返事。火曜日の夕方中ずっと探しまわって、13th AveとKentucky StをウロウロしているLibbyちゃんを保護することが出来たそうです!疲れきっていたらしいですが、怪我はないようだとのこと。飼い主さんたち、「今晩は安心して眠れそうです」と書かれていました。それから添付した写真を気に入ったとの旨も書かれていました(どういう意味なのかわかりませんが)。


その後、風邪を引いたりどこか悪かったりはしないのか、問い合わせたところ、水曜日の朝イチで旦那さんがかかり付けの獣医さんにLibbyちゃんを連れて行ったそうです。体重が若干減った以外はどこも悪いところはなかったそうで、私も胸を撫で下ろしました。


メールを読みながら喜んでいる私の気持ちがわかるのか、ちーこも喉をゴロゴロならしながら喜んでいるように見えました。


交通事故に遭ったり、誰かにさらわれたり、病気になったりせず、めでたしめでたしで終わって本当に良かったです。今後の万が一に備えてアニマルコントロールの電話番号を自分の携帯にインプットしました(Libbyちゃんは、マイクロチップ装着済み、狂犬病の予防接種済みの鑑札をつけていたらしいので、あの時保護してアニマルコントロールにつなげばすぐにおうちに帰れた可能性が高いのです)。


ちーこ「アタシノマイクロチップ、まだハートフォードのじゅーしょのママ…」
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by nekoyama88 | 2012-10-13 10:08 | 動物 | Comments(0)

アメリカコネチカット生まれの猫と日本で暮らす


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