25時間耐久ツアー; ワシントンDCへの旅
2007年 01月 31日
1月に入ってから、3週続けて週末、他州へ行っておりましたが、これが最終です。今回もバスで行ってきました。ハイ、往路7時間、現地滞在は11時間、その後、もと来た道を7時間半。これを1日でこなしました(ぐったり...)。交通費40ドルでしたから、文句言えませんワ。
ニュース等で、ご存知の方もおられるかもしれませんが、イラク戦争の終結を訴えるべく、全米から人々が集まる抗議デモが、1月27日、アメリカの首都、ワシントンDCで開催されました。私は、このイベントに参加してきました。日本でさえ、示威行動をしたことありません...ある意味、無謀だったかもしれません(苦笑)。
私の住むコネチカット州では、「United for Peace & Justice」という団体が中心になって、この抗議活動に参加する人を募っていました。大学の教授から、「こんな経験、めったにできないよ。一緒に行きましょう!」と誘われました。「はい、これ!」とチラシと連絡先を渡され、気がついたら行くことになってました(最後は自分で決めたんですけど...ね)。
コネチカットからは、このバスに総勢200名が乗り込みました。飛行機、アムトラック、路線バス、自家用車でDCに向かった人を入れれば、さらにたくさんの人が、国会議事堂周辺に集結したことになります。
私たちのバスは、渋滞に巻き込まれることもなく、予定より随分早く到着したので、国会議事堂周辺にやってくる人が増えていく様をつぶさに観察することができました。何せ、人の数ったら、半端じゃありませんでした。
10:00 AM まだ、人はほとんどいません。とても平和な雰囲気です。

プラカード作りをしている人もいました。

デモのための、プラカードを配布中。

バッジを販売中。

リンカーンに扮したおじさん。

報道関係者もたくさん来てました。

女性の人権を訴えるグループ。目立ってました。私たちの前も後ろも、人だらけ。肩車をしてもらって、写真を撮っている人もいました。

ショッキングピンクってまぶしい。

私は心の中で、「これは、白人のイベントっぽいなあ。有色人種は少ないし...。黒人はそれでも、ちらほら見られるけど、ラテン系はほとんどいない...」と思っていました。
一方で、さまざまな報道によると、今回のデモには、あらゆる階層、人種が集まったと言われています(逆に、この報道に、私は驚いたのですが)。確かに、退役軍人、現役兵士の家族、俳優、子供連れなど、ありとあらゆる人々がそこにはいました。
私の横で、ランチを食べていた男の子。

それにしても、さまざまな団体の代表者による抗議スピーチ、長すぎました。えんえん、2時間半です。デモ経験者の教授も、「今回のは、長すぎたわ。」とのたまっていました。だんだん気が遠くなってきた時、スーザン・サランドンとジェーン・フォンダのスピーチが始まりました。彼女たちのスピーチは、聴衆に訴えるもので、外国人にも理解しやすかったです。「さすが、女優!」と思ってしまいました。
その後、ようやくデモ行進がはじまりました。
デモ行進の様子。

私たちを引率した、団体関係者によると、このデモの流れは最悪だったらしいです(私は初めての参加なのでよくわかりませんでした)。どこにどのように向かうのか、的確な誘導がなかったらしいです。確かに、少し動いては、流れが止まり、舞台の近くは道が狭くなっていたり、救急車で運ばれる人がいたりと...一緒に行った人々を見失わないようにするだけで、精一杯でした。タバコの煙もあちらこちからやってくるし、人々は、大声で「戦争反対」の決まり文句を唱和してるし...団体行動と人ごみが苦手な私のストレスは、ほとんど頂点...でした。
でも、何故、今、このデモなのでしょう?理由はいろいろあるようですが、今ひとつ、「ああ、なるほど」と思えるものに出遭えません。せっかく来たから、他者がやっているように、プラカードをもったり、反戦の言葉を唱えればよかったのかもしれません。でも、じっとそこにとどまることが、精一杯でした。
今回改めて、「同じ気持ちを表すにも、国によって、その主流となる形態は異なるのだろう」と思いました。
ジェーン・フォンダは、「沈黙はもはや(戦争反対を示すための)私たちの選択肢にはありません」と言いました。もっともだと思います。でも、このようなデモが、最善の方法かというと...私には判断がつきません。
「戦争とアメリカ」そして「日本のあり方」について、いろいろと考えるための材料を、改めて与えられた旅でした。まだまだ、考えがうまくまとまりません。おしまい。
ちーこ「ムムム...」

ニュース等で、ご存知の方もおられるかもしれませんが、イラク戦争の終結を訴えるべく、全米から人々が集まる抗議デモが、1月27日、アメリカの首都、ワシントンDCで開催されました。私は、このイベントに参加してきました。日本でさえ、示威行動をしたことありません...ある意味、無謀だったかもしれません(苦笑)。
私の住むコネチカット州では、「United for Peace & Justice」という団体が中心になって、この抗議活動に参加する人を募っていました。大学の教授から、「こんな経験、めったにできないよ。一緒に行きましょう!」と誘われました。「はい、これ!」とチラシと連絡先を渡され、気がついたら行くことになってました(最後は自分で決めたんですけど...ね)。
コネチカットからは、このバスに総勢200名が乗り込みました。飛行機、アムトラック、路線バス、自家用車でDCに向かった人を入れれば、さらにたくさんの人が、国会議事堂周辺に集結したことになります。
私たちのバスは、渋滞に巻き込まれることもなく、予定より随分早く到着したので、国会議事堂周辺にやってくる人が増えていく様をつぶさに観察することができました。何せ、人の数ったら、半端じゃありませんでした。
10:00 AM まだ、人はほとんどいません。とても平和な雰囲気です。

プラカード作りをしている人もいました。

デモのための、プラカードを配布中。

バッジを販売中。

リンカーンに扮したおじさん。

報道関係者もたくさん来てました。

女性の人権を訴えるグループ。目立ってました。私たちの前も後ろも、人だらけ。肩車をしてもらって、写真を撮っている人もいました。

ショッキングピンクってまぶしい。

私は心の中で、「これは、白人のイベントっぽいなあ。有色人種は少ないし...。黒人はそれでも、ちらほら見られるけど、ラテン系はほとんどいない...」と思っていました。
一方で、さまざまな報道によると、今回のデモには、あらゆる階層、人種が集まったと言われています(逆に、この報道に、私は驚いたのですが)。確かに、退役軍人、現役兵士の家族、俳優、子供連れなど、ありとあらゆる人々がそこにはいました。
私の横で、ランチを食べていた男の子。

それにしても、さまざまな団体の代表者による抗議スピーチ、長すぎました。えんえん、2時間半です。デモ経験者の教授も、「今回のは、長すぎたわ。」とのたまっていました。だんだん気が遠くなってきた時、スーザン・サランドンとジェーン・フォンダのスピーチが始まりました。彼女たちのスピーチは、聴衆に訴えるもので、外国人にも理解しやすかったです。「さすが、女優!」と思ってしまいました。
その後、ようやくデモ行進がはじまりました。
デモ行進の様子。

私たちを引率した、団体関係者によると、このデモの流れは最悪だったらしいです(私は初めての参加なのでよくわかりませんでした)。どこにどのように向かうのか、的確な誘導がなかったらしいです。確かに、少し動いては、流れが止まり、舞台の近くは道が狭くなっていたり、救急車で運ばれる人がいたりと...一緒に行った人々を見失わないようにするだけで、精一杯でした。タバコの煙もあちらこちからやってくるし、人々は、大声で「戦争反対」の決まり文句を唱和してるし...団体行動と人ごみが苦手な私のストレスは、ほとんど頂点...でした。
でも、何故、今、このデモなのでしょう?理由はいろいろあるようですが、今ひとつ、「ああ、なるほど」と思えるものに出遭えません。せっかく来たから、他者がやっているように、プラカードをもったり、反戦の言葉を唱えればよかったのかもしれません。でも、じっとそこにとどまることが、精一杯でした。
今回改めて、「同じ気持ちを表すにも、国によって、その主流となる形態は異なるのだろう」と思いました。
ジェーン・フォンダは、「沈黙はもはや(戦争反対を示すための)私たちの選択肢にはありません」と言いました。もっともだと思います。でも、このようなデモが、最善の方法かというと...私には判断がつきません。
「戦争とアメリカ」そして「日本のあり方」について、いろいろと考えるための材料を、改めて与えられた旅でした。まだまだ、考えがうまくまとまりません。おしまい。
ちーこ「ムムム...」

by nekoyama88
| 2007-01-31 09:30
| おでかけ